金庫に名前・住所・電話番号を書いておく祖母

k_052私の父方の祖母は最近認知症気味だ。私たちが遊びに行くと言っても、その約束を忘れて留守にしていたり、夜ご飯を御馳走になり、片づけも全て終わった後で再び夕飯を作ろうとしたりする。それでもまだ軽度のようで、生活に差し迫るくらい重い症状ではないようだけど、進行するのも時間の問題かもしれない。もともと天然なところがあった祖母だけに、認知症なのか天然ボケなのかわからないところもある。認知症になる前からカバンや財布をどこかに失くしてくるなんて日常茶飯事だった。だけど祖母はカバンでも財布でも何にでも名前を書くようにしているせいか、運がよければ警察に届けられることもあり、持ち物だけでなく家の中に置いておくべきものにも名前を書くようになってしまった。冷蔵庫やテレビなどの家電はもちろん、ソファやタンスにも名前が書いてある。一体何の役に立つんだろうと思いつつも、祖母はそれで何か安心感を得られるようだった。

だけどそんな中で、「それ意味ある?」とツッコみたくなったものがある。それは祖母の家にある金庫のことだ。祖母の金庫の扉には大きく名前・住所・電話番号が書かれている。しかも重量がそれなりにある金庫なので、泥棒に入られても持ち去られることはないはずなのにだ。だけど祖母にとってはその表記があるだけで、どうしてか安心できるらしい。まあ、何かあって119番に電話したときにそれを見れば自分の住所が言えるし、祖母の好きなようにさせようということになったのだけど。

もちろん祖母が金庫に暗証番号を書きだしたら、家族全員で全力で止めようね、とは決めていることだ。